ちょっと待って!肌の保湿方法でやってる9つの間違い
乾燥肌、敏感肌、年齢肌などどんなスキンタイプにも欠かせないお手入れの基盤が保湿ケア。洗顔後は化粧水をつけ忘れないで!とあちこちで言われるので、毎日の習慣として肌の保湿は皆さん行っているでしょう。美肌へのゴールはパズルのピースを合わせていくようなもの、しかし多くの女性が正しくピースを合わせずパズルの手順を飛ばしていることも事実なのです。
見た目を美しくするため女性たちはメイクにかける時間がとても多く、本来一番大切な肌の保湿方法を軽視している人が増えていることも事実。ここで脂性肌の人は私の肌には関係ない!とあっさり興味を失ってしまうかもしれませんが、肌タイプに関係なく肌の保湿方法は毎日重要なこと。
そこで早速ですが、ついやってしまう肌の保湿9つの失敗について詳しく見ていきましょう。
パッチテストせずに新しい化粧品を使う
メイクアップグッズを購入する時は、色のサンプルを肌につけて確認するのは当たり前。しかし基礎化粧品のテストをしてから購入する人は意外と少ないですよね。皮膚科医も推奨するように、肌につけるものは購入する際に二の腕や首などに商品をつけてパッチテストをできるだけすること。
実際に肌全体に使い始める1週間前は必ず肌との相性をチェックするためにテストをしたほうが、失敗が少なくなるといわれています。
刺激だけでなく保湿化粧品は使用感を購入前に知ることも大切。アレルギー反応、毛穴のつまりなど、美容成分によっては実際に使用しないとわからない肌の反応が色々あります。オーガニック化粧品に含まれる植物性エキスですら敏感肌には合わない可能性もありますので、とくに敏感肌の人はパッチテストを忘れずに行いましょう。肌に合う保湿方法を始める時は次のポイントを確認してパッチテストをオススメします。
パッチテストで確認したいポイント
- 人口香料が含まれているか
- パラベンが含まれているか
- 防腐剤が含まれているか
- アレルギー反応を起こす成分がはいっていないかどうか
肌タイプに合っていない保湿化粧品を使う
肌の保湿方法は毎日のスキンケアで肌に合ったものを使うことが基本。効果が気になる化粧品や話題のスキンケアグッズなど使ってみたいものは色々ありますが、必ず自分の肌タイプに合わせたものでないと化粧品本来のメリットを実感できません。一番良いのは肌が必要としている保湿化粧品を使うこと、たとえ友達がとてもいいよと勧めてくれても、かならず自分の肌にぴったりあうとは限りません。
保湿化粧品はクリーム、ローション、乳液、フォームタイプ、ジェルなど色々なタイプがあり、美肌効果のカギはどんな配合成分が個々の肌に合っているかという点。たとえば乾燥肌は潤いを維持するために油性成分が多めに使われたものがオススメで、脂性肌なら油性成分よりも水分を多くしたほうが保湿に向いています。基礎化粧品を選ぶ時はかならず肌タイプに適したものにすること、判断できない場合は次のポイントを意識してみるとよいでしょう。
肌との相性をチェックするポイント
- メーカーのカスタマーセンターに問い合わせてみる
- お手持ちの化粧品と併用してバランスをとる
- ラベルを見て確認する
油成分だけを保湿で使う
肌の保湿方法の基礎は水分で肌を潤わせてから油性成分で肌に膜をはり水分が逃げないようにすることです。基礎化粧品として毎日使うアイテムに化粧水と乳液があり、間違ってしまう保湿が乳液やクリームだけを使う方法。
これらの油性成分は肌の炎症予防や肌の保護にとても良い作用があるものの、単体で使っても潤いを与える効果はさほど期待できません。
保湿は化粧水のような水分でまずは肌をなじませ角質層の奥から潤いを与えることが最初のステップ。肌の奥のケアをするものが化粧水だとすると肌表面を守るものが油成分を含んだクリームや乳液になります。朝も昼もクリームは欠かせないアイテム、仕上げとして肌表面を守ることは外部の刺激から保護するためや角質層のなかの水分を閉じ込める働きにつながります。
スキンケアを簡単にするため、しっとりするクリームだけという方はしっかり肌の奥から保湿していない可能性がありますので、必ず化粧水を最初に使ってください。簡単なステップにするなら次のポイントを意識してお手入れしましょう。
- 水性と油性成分を含んだオールインワン化粧品を使う
- 化粧水だけで重ねつけする
乾いた肌にスキンケアをする
保湿化粧品はどんなタイプでも一番効果を実感しやすいのは、肌が湿った状態。洗顔後、入浴後など肌が水分で覆われた状態は吸水力が高くスキンケア効果が発揮できます。しかし乾燥したままのカサカサの肌に化粧水をつけてもさっと吸い込まれてしまい、十分な保湿ケアができないこともあるのです。
洗顔後数時間経過した乾いた肌も同様に、これでは保湿がうまくできないため、一番良い効果を得るためには洗顔後5分以内を目安にして保湿しましょう。洗顔後は早いスピードで肌の吸水性が衰えてしまいますので、乾いた肌に保湿する際は浸透性が高い化粧品を使うとよいでしょう。スキンケアのタイミングは次のポイントを覚えておくと効果的です。
効果的なスキンケアのタイミング
- 入浴、洗顔後は5分以内に保湿する
- 蒸しタオルを使い毛穴を開いて保湿化粧品をつける
間違った手順で化粧品を使うと保湿効果がうすれる
一番高い保湿効果を得るためには化粧品ごとの使用方法を正しく守り使うことが大切です。間違った手順や自己流の使用量ではうまく化粧品の働きが発揮されない場合もありますので、まずは化粧水などの軽いものから乳液やクリームなどしっかり密着するものへとシフトしてください。
アイクリームやシミ対策のスポット化粧品など部分的に使用するものは必ず最後に使うこと。たとえばニキビ用の薬用化粧品を使う場合は洗顔後にニキビの薬を塗布してから続いて専用の化粧水、そして仕上げのクリームや日焼け止めを使うと良いでしょう。お手入れの順番を変えるだけでも肌の保湿効果がグンとアップすることもありますので、気になる場合はお手持ちの化粧品の使用方法をもう一度確認しておきましょう。
オールインワン化粧品を使う時は次のポイントをうまく生かしてください。
オールインワン化粧品を使うときのポイント
- お手持ちの化粧水で肌を整えてから使う
- オールインワンだけでしっかり保湿できない場合はクリームや美容液を使う
- 導入化粧水をつけてからオールインワンを使う
朝のお手入れで紫外線対策をしていない
紫外線は肌に悪いものだとわかっていても、実際にどのようなダメージがあるか知らない方も多いでしょう。曇りでも雨の日でも紫外線は肌に影響を与え知らない間にどんどん肌環境を悪くする原因です。紫外線は角質層のコラーゲンやヒアルロン酸を破壊するため肌の潤いがなくなる原因。さらにメラニン色素を刺激してシミやソバカスができやすくなるのは皆さん御存じでしょう。
保湿ケアは化粧品で肌を守るだけでなくダメージから守ることもプラスしないといけません。長い間蓄積される紫外線のダメージは肌細胞を老化させるので、将来の見た目年齢にも影響があるでしょう。朝の下地で日焼け止めを使わないのは肌の保湿方法として大きな間違いのひとつ。
乾燥やシミだけでなく皮膚がんなどの恐ろしい病気になる可能性もありますので、必ず出かける前は日焼け止めを使ってください。上手に保湿方法にプラスするためには次のポイントを意識しましょう。
- UVカットのファンデーションを使う
- 日焼け止めクリームで下地をする
- こまめにクリームは塗りなおす
スクラブとピーリングのやりすぎ
肌のきめが粗く、粉をふいたように見える肌。こんな状態を改善するためにスクラブ洗顔やピーリングを行っていませんか。スクラブなどは肌の表面をスムーズにする効果はありますが、潤いを与えてしっとりさせる働きは期待できません。きめの粗い肌と乾燥の違いをよく理解してお手入れしないとさらに肌環境が不安定になります。
粉をふいたように見えるのは肌が乾燥しているサイン。かなり潤い不足である状態なので表面をこすりおとすのではなくしっかり角質層の奥から保湿をしましょう。無理なピーリングやスクラブは肌のバリア機能を弱め、刺激を受けやすくなるうえ、肌の中から水分が逃げてしまいます。肌の保湿方法だと思い続けていることが逆に乾燥を招くこともあるのでご注意ください。スクラブやピーリングは次の場合に行うと良いでしょう。
- シミ対策
- 毛穴の汚れケア
肌を強くこすりすぎる
洗顔するときに肌をごしごしこすると肌が乾燥してしまいます。適度な摩擦は皮膚の血液の流れを循環にして、栄養が届きやすく肌の色も明るくなるメリットがあります。しかしやりすぎると肌のバリア機能が低下して炎症を起こしやすくなるため、敏感肌になるリスクも増えてしまうのです。
皮膚には悪玉菌と善玉菌と呼ばれる2種類の常在菌が常に住んでいるため、菌のバランスを保つことが肌の健康にもとても重要です。しかしごしごし洗顔したり、化粧水をつける際に肌をこすってしまうと菌のバランスが崩れる可能性もあるため優しくお手入れすること、マッサージする際も摩擦を減らすようにクリームやオイルを使ってください。洗顔は次の点を注意して保湿効果を高めましょう。
肌にやさしい洗顔のコツ
- 泡をたっぷり使って洗顔する
- 保湿成分を配合した洗顔石鹸を使う
昼間用の化粧品を夜間に使う
保湿化粧品は昼間用とナイトクリームのような夜用とタイプが分かれているものがあります。どっちを使っても同じだと思っている人は多いと思いますが、昼と夜では化粧品の効果が若干異なります。夜用の保湿化粧品は日中に受けた肌のダメージや疲労を回復するためのもの、レチノール、ペプチド、など肌のエッセンスになる美容成分を配合しています。
夜用は昼間用とテクスチャーも違い、しっかりと密着するクリームタイプが多くこれを日中に使ってしまうと毛穴のつまり原因になることもあります。また保湿効果も異なり、エアコンや空気の湿度、紫外線など外部の刺激が多い日中は昼間用に作られた保湿効果を肌に与えることが必要なのです。
一日の間で肌にどのようなケアをするとよいか、考えてみると化粧品の昼用と夜用を使い分けする意味も納得できます。寝る前のお手入れは次の点を意識してみましょう。
夜のスキンケアのポイント
- ポイントケアをする
- 化粧水の後はクリームや乳液を多めにつける
- マッサージやパックは夜のスキンケアで行う
まとめ
- 新しい化粧品を使う場合はパッチテストで肌との相性・使用感を必ず確認!
- 配合成分と肌との相性が美肌効果のカギ。ラベルなどで成分を確認しよう。
- 油成分だけで保湿するのはNG。化粧水を最初に使うかオールインワン化粧品を使うのも◎
- スキンケアは肌が湿った状態で。洗顔後は5分以内の保湿を心掛けよう。
- 基礎化粧品は正しい順番で使うことが大切。導入化粧水も効果的。
- 紫外線のダメージを防ぐため、天気・季節に関わらず毎日必ず日焼け止めを!
- 肌の「粉ふき」は乾燥のサイン。ピーリングではなく保湿ケアで対処することが重要。
- こすり過ぎは乾燥を加速させる原因。マッサージのときはクリームやオイルを使って。
- 化粧品は昼間用と夜用で目的・効果が異なる。正しく使い分けるのが美肌のコツ。
肌の保湿方法はなんとなくわかってやっているつもりでも、ちょっとした誤解が肌環境を悪くする原因になってしまいますね。常に肌の状態を確認してどんなケアが大切なのか、保湿化粧品を最大限活用できるようにしたいですね。