スキンケアの基本・化粧品の役割と手順を見直して美肌作り!
スキンケアの基本は皆さん知っているようで意外な落とし穴があることをご存知でしょうか。TVCMや雑誌で宣伝している様々な化粧品、人気があるから使ってみようと思い購入したアイテムもあるでしょう。美肌を作るためには毎日のスキンケアが何よりも重要で、そのためにはどんな化粧品を使いどの順番で使うか、スキンケアの基本ステップを正しく理解しておかないといけません。
同じアイテムを使っている人でも、使い方の順番が違うだけで効果が変わることもありますし、スキンケアは毎日の積み重ねによって効果が異なります。そこで美肌を目指す方にぜひオススメしたい、スキンケアの基本ステップについて詳しくご説明したいと思います。
スキンケアって何することなの?
スキンケアってなんとなく意味はわかってるけど、みんなはどんなお手入れしてるの?と不安になることがありませんか。スキンケアは化粧品を使い肌を綺麗に健やかに整えるためのお手入れのことです。洗顔からマッサージまで様々な方法で肌にアプローチするスキンケア、それぞれのケアの役割を知る前にまずは皮膚の仕組みについても少しご説明したいと思います。
皮膚の構造は大きく分けると表皮、真皮、皮下組織の3つの層から作られ、それぞれに異なる特徴があります。
表皮
表皮の厚さは0.2ミリのとても薄い層で皮膚の一番外側にあり、外部の刺激や異物の侵入を防ぎ、水分の蒸発をブロックするバリアの働きを行っています。表皮はさらにいくつかの層にわかれ、よくスキンケアでも聞かれる「角質層」というのは表皮の一番外側でラップぐらいの厚さしかありません。薄い膜ですが保湿や肌の保護などとても大切な機能を行っています。
真皮
表皮の次の層にある真皮は繊維状のタンパク質であるコラーゲン、ゼリー状のヒアルロン酸など美肌作りに欠かせない成分が存在しています。また真皮には汗腺、血管、リンパ管などもあり平均的な厚さは2ミリといわれています。
皮下組織
表皮と真皮を下から支えている皮下組織は大部分が皮下脂肪で作られ、静脈や動脈が通り肌に栄養補給、老廃物の排出などを行っています。
化粧品ってどこまで使えばいいの?基本アイテムの種類とは
化粧品の種類はとても多くどこまで使うべきなのか迷ってしまいます。そこで一般的に使用されている基礎化粧品と呼ばれるアイテムについてみていきたいと思います。スキンケアの基本は肌タイプや肌の状態によって使用する化粧品は皆さん違いますので、なにを使うか自分の肌に必要なアイテムを選択することが大切です。
そもそも顔は常に外気にさらされて水分が蒸発すること、ほこりや紫外線などの刺激を受けやすい環境があります。スキンケアでは肌を清潔にして潤いを補給することが基本なので、健康的な肌を作るためにはベースとなる次の基礎化粧品の種類があることを覚えておきましょう。
基礎化粧品の主な種類
- クレンジング
- 洗顔料
- 化粧水
- 乳液
- クリーム
- 美容液
- マッサージクリーム
- パック
さらに肌のトラブルに合わせて作られた次のような化粧品もありますので、肌環境に合わせたスキンケアで効率的に使いましょう。
目的による基礎化粧品の種類
- 美白化粧品
- ニキビ用化粧品
- アンチエイジング化粧品など
アイテムごとの役割を正しく知っておくこと
化粧水と乳液ってどう違うの?パックとマッサージはいつやるべき?毎日お手入れしながらこんな疑問がわいてくることがあります。スキンケアの基本はそれぞれのアイテムの役割を知り、上手に使いこなすことが美肌への第一歩になりますので、皆さんが毎日使っている基礎化粧品、アイテムごとに使う意味についてみていきましょう。
クレンジングと洗顔料
クレンジングはファンデーションなどの油性成分や色素成分を落とすためのもので、界面活性剤などの刺激成分が含まれています。石鹸では落ちにくいメイクを落とすためのものですから、ノーメイクの時に使用はしません。洗顔料は皮膚に付着した汚れ、皮脂、古い角質層などを落とすためのもので肌を清潔にする役割があります。クレンジング剤を使用した後にメイクの汚れなども一緒に洗い流してくれますので、ここでしっかり汚れをすすぎ落とすことが大切です。
化粧水
スキンケアの基本で必ず使用すべきアイテムが化粧水。洗顔後の乾燥した肌に水分を与え肌をしっとり整える働きがあります。化粧水は水分がメインの化粧品で角質層までしっかり浸透させるために、両手で顔を包み込むようにつけるとよいでしょう。乾燥しやすい部分は重ねづけもオススメです。
乳液
化粧水を使っているから乳液は使わないという方もいると思いますが、化粧水と乳液は基本的に役割が違うものです。化粧水は水分がメインの保湿剤、それに対して乳液は油性成分が含まれているので、肌の水分を閉じ込めて表面に油の膜を張り保護する役目があります。
クリーム
乾燥肌の保湿や美白クリーム、目的に合わせて作られたクリームなどは必要な場合に調整して使用します。
パックやマッサージ
毎日のケアでなくスペシャルケアとして使うアイテムで週に1回~2回、必要に応じて使用します。
スキンケアの基本の順番について
スキンケアの基本の順番について正しく理解していきましょう。まずは肌の汚れを落とすためのクレンジングと洗顔ですが、皮膚は部分的に乾燥しやすいところ、皮脂が多く分泌されるTゾーンなどがありますので自分の肌環境を理解しておくことが理想的。上手に汚れを落としすすぎをしたら清潔なタオルで水分を優しく拭き取ります。
洗顔後は肌から水分が蒸発しやすいためなるべく早く保湿をスタート。まずは化粧水で水分をたっぷり補います。各商品の使用量を守り水分量が少ない目や口の周辺は重ねづけするとよいでしょう。化粧水だけでも肌がしっとりする場合はこれだけでもスキンケアができるのですが、肌の水分は時間とともに失われていきますので乳液やクリームなどの油性成分を含んだアイテムを使うことをオススメします。
化粧水が浸透して肌がしっとりしたら乳液を適量手に取り顔全体に伸ばしてください。乾燥が気になるところを中心になじませるとよいでしょう。美容液はそれぞれ効果が異なりますので、商品の使い方に沿って使用してください。
導入美容液のように化粧水や乳液の浸透を促進するタイプの美容液はスキンケアの手順で最初に使う場合もあります。
オイリー肌や汗をかきやすい人など、化粧水か乳液だけにしたいという場合は水分を補う化粧水を選ぶと良いでしょう。マッサージやパックをするときも使用方法を守り、洗顔後に使用するか、化粧水で肌を整えてから使うか確認して正しく使ってください。
スキンケアの基本的な順番は以下を参考にしてください。
- クレンジングと洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液もしくはクリーム
- 定期的なマッサージやパック
朝と夜のお手入れ方法を変えよう
スキンケアの基本ですが、肌は日中紫外線やほこりなどにまみれ、肌を保護することが必要です。しかし寝ている間は外部の刺激よりも日中の疲労を回復する意味があるため、スキンケアでも若干変化をつけてあげると良いでしょう。
とくに寝ている間、深夜10時~2時までは成長ホルモンが活発に分泌されるため、肌の新陳代謝が活性化されます。この時にメリットになるように寝る前のお手入れがとても重要なポイントになるのです。朝と夜のスキンケアについて、それぞれのポイントをご説明しましょう。
朝のスキンケア
朝は洗顔して肌を整えたらメイクをするため、長時間メイク崩れしないように皮脂バランスを整えることも忘れてはいけません。やるべきお手入れは基本的な化粧水や乳液などの保湿ケア、また部分的に乾燥しやすいところはクリームなどを使用しておくとよいでしょう。
外出する際は紫外線対策のために日焼け止め効果のあるクリームやファンデーションを使うことも大切です。
夜のスキンケア
夜は日中の肌の疲労回復するためのお手入れで睡眠中の乾燥対策などがメインになります。朝と同じように化粧水、乳液、クリームで肌を整えたら、肌トラブルに合わせて目元美容液や美白クリームなどを使用することも大切。まつ毛用の美容液などパーツごとに使う化粧品も夜のお手入れにプラスするとよいでしょう。
季節ごとに使うアイテムを調整する
スキンケアの基本は毎日肌の状態を見ながら、使用する化粧品の種類を変えたり量を調整することが重要です。とくに季節の変わり目など肌に加わるダメージが異なるで、一年中同じスキンケアを続けている人は見直すチャンスかもしれません。
冬は空気が乾燥するため肌の水分も蒸発しやすいので保湿ケアが何よりも大切。化粧水の重ねづけ以外にもクリームや美容液を使い上手に乾燥対策をしましょう。またパックやマッサージで肌の血液を循環にし栄養補給することも大切です。寝る前だけでなくヒーターなどの空調により日中も乾燥しやすい環境がありますので、朝のお手入れでしっかり保湿してください。
夏は朝や皮脂が多くなりますので肌のべたつきが不快に。冬と同じスキンケアではちょっと負担になるかもしれませんので、夏は化粧水の重ねづけをする、オールインワンゲルなどワンステップのスキンケアに変えることも方法です。
また年間を通して忘れてはいけないことが紫外線対策。とくに夏は日差しが強くなり短時間でも紫外線のダメージを受けてしまいますので、必ず朝のお手入れ時に日焼け止めをプラスしてください。
日焼け止めを使用した日はクレンジングと洗顔で毛穴の汚れを綺麗にとることも忘れないようにしましょう。
まとめ
- スキンケアとは化粧品を使い肌を健やかで美しく整えるためのお手入れのこと。
- 基礎化粧品はお手入れのステップや目的によりいくつかの種類がある。
- スキンケアの効果を上げるためには、アイテムごとの役割を正しく知っておく必要がある。
- スキンケアは、クレンジング・洗顔から化粧水、美容液、乳液またはクリームの順番で。美容液は目的により順番が異なるので注意が必要。
- 朝と夜ではスキンケアの目的が異なる。目的に合わせてアイテムを使い分けるのがポイント。
- 季節に応じて使うアイテムを調整するなどの工夫も大切。
スキンケアの基本は自己流に続けている人もいるかもしれませんが、大切なのは自分の肌環境を知ることですね。何が必要なのか、それぞれのアイテムの使い方をもう一度確認して美肌ケアをスタートしてください。