40代後半ですが顔のブツブツはどうすればとれますか?
40代後半の主婦です。半年ぐらい前から顔にブツブツができ始めました。数は少ないのですがマッサージしても除去できず困っています!良い方法があったら教えてください。
顔のブツブツ、年齢が気になる40代を中心にこのトラブルで困っている方が多くなります。痛みやかゆみが一切なくニキビのように炎症をおこすこともないこの顔のブツブツは、角質が粒になったもの。
とくに不快な症状がないのでそのまま放置する人もいると思いますが、洗顔時やスキンケアのときに手に触れた時のザラっとした感触は困りますよね。除去するにはスクラブマッサージ、保湿ケカがオススメなので時間をかけて角質ケアをしましょう。
顔のブツブツの正体はなに?ニキビではない角質の粒をとる方法
顔のブツブツ、目の周りや頬にできるニキビのようでニキビではないこの物体。少し強めに肌を摩擦して洗顔しても、マッサージクリームでお手入れしても全く取れることがありません。最初は1つ、2つ程度のものが次第とおでこやアゴにも広がりこのまま顔がブツブツだらけになったらどうしようと、怖くなることがありませんか。
年齢を重ねるごとに次々とおこる老化症状、顔のブツブツは老け顔に見える要因のひとつ。顔を触った時にブツブツがあると一日のスタートもなんだか憂鬱になるでしょう。そこで今回は顔にできるブツブツの正体について、そして肌表面をスムースにする方法解説していきたいと思います。
顔のブツブツの正体は稗粒腫という脂肪の塊だった!
いつのまにかできる顔のブツブツ、頬骨の周辺、目の周りなど、洗顔時にざらっと手に触れて最初はニキビかなと思いながらも、まったく痛みや赤みもない不思議な物体。これは「稗粒腫(はいりゅうしゅ)」と呼ばれる皮膚症状のひとつで、そのまま放置しても健康上にダメージを与えるものではありません。
稗粒腫は古い角質がはがれずに残ったもの、余分な皮脂などが集まった皮膚の老廃物。自覚症状もないのでいつできたのかわからないことがよくあるでしょう。しかし顔のブツブツはとても目立つところにできるので、年齢肌の人はさらにコンプレックスを抱く原因になるかもしれません。では稗粒腫とはどんなものなのかそして原因について詳しくご説明したいと思います。
ブツブツの正体
脂肪の塊とも言われる稗粒腫、サイズの直径は1~2ミリ程度、白い粒状でニキビのように色が変わったり痛みや炎症を伴うものではありません。これは毛穴の奥の毛包や皮脂腺の一部に古い角質層が溜まり、袋状になり皮膚の表面に現れたものです。顔以外では首やデコルテにも同様のブツブツができることがあります。
稗粒腫は男性よりも女性に多くできやすいといわれ、大きく分けると原発性と続発性があります。年齢肌に突然でてくるブツブツは原発性で詳しい原因は特定されていませんが、90%の稗粒腫がこの原発性タイプに該当するといわれています。続発性は皮膚疾患が原因、火傷、またガンの放射線療法で傷ついた皮膚にできる場合が稀にあります。
原因について
稗粒腫ができる詳しい原因はいまだにわからないことも多いのが現状。しかし加齢による肌の働きが低下することはとても大きな要因となっています。洗顔をしっかりやっていない、油っぽい食べ物を好む、肌が乾燥しているなどお肌のお手入れによってもできる可能性が高くなります。
ピーリングとスクラブで顔のブツブツを取り除くコツ
顔のブツブツは効果的に除去できるスキンケアを行うことがオススメですが、方法によっては肌に負担がかかることもありますので、くれぐれも肌の状態を確認しながらお手入れしましょう。オススメなのはピーリングとスクラブ。どちらにもメリットとデメリットがあるため、肌に合いやすい方法でスタートしてください。
ピーリング
ピーリングは石鹸やローションなど色々なタイプが売っていますので、自分で除去したい時にオススメです。ピーリング剤にはグリコール酸やりんご酸などAHAと呼ばれる薬剤が含まれ、肌に浸透して表面を溶かす作用があります。シミ対策としてもピーリングは効果がありますが、毎日使えるものとしてはピーリング石鹸がオススメです。
古くなった角質は通常の洗顔で取り除くことは難しいため、ピーリング石鹸で溶かしながら除去すればブツブツも自然と目立たなくなるでしょう。洗顔方法はいつもの泡立て洗顔と同様にブツブツがある部位に泡をのせて数分間放置してから洗顔。すすぎはたっぷり時間をかけて最後は保湿化粧品で肌を整えて出来上がりです。
スクラブ
ピーリングは自然に角質層が溶ける作用がありますが、スクラブは摩擦によりブツブツを除去する方法です。スクラブも同様に洗顔時に使うととても効果がありますので、肌質に合わせて負担の少ないお手入れを心がけてください。
スクラブの粒が硬いものだと皮膚を傷つける可能性がありますので、まずは手のひらなどを使い摩擦力を判断してから使用しましょう。
保湿ケアで肌のコンディションを整えること
年齢肌の症状である稗粒腫、ターンオーバーが乱れてくると古い角質が皮膚表面に残り、そこに皮脂やメイクの残りなどの汚れが混ざり顔のブツブツになってしまいます。そのため表面からアプローチしながら、肌の基盤となるターンオーバーの働きを安定させるために保湿ケアもしっかり行ってください。
この場合は乾燥肌対策と一緒にアンチエイジングを意識した保湿化粧品を使うことがコツ。毎日のスキンケアで顔のブツブツ再発を予防するためには次のポイントを意識してみましょう。
浸透性の高い保湿化粧品を使う
肌の浸透性が悪くなる年齢肌、化粧水がしっかり吸収されるまではハンドプレスで顔全体を包みこみ、美容成分を押し込むようにしてつけてください。年齢肌の働きに合わせて作られたアンチエイジングシリーズのコスメは浸透性が高く保湿効果も抜群です。セラミド、ヒアルロン酸などの美肌成分を積極的に補いましょう。
油性成分の使い過ぎに注意
稗粒腫は皮脂が混ざる脂の塊のようなもの。そのためスキンケアで油性成分を使う時は過剰な量を控えて肌のうるおいを整えてください。テクスチャーの硬い化粧品には油成分が多く含まれていますので、クリームよりも乳液のほうがさらっとして使いやすいでしょう。
油成分の使い過ぎを予防するには、化粧水の重ね付けの後に仕上げとして乳液を軽く使うことも保湿ケアにオススメです。
顔のブツブツは病院で治療する方法も検討してみよう
稗粒腫は病院で治療することが可能です。大きく分けると皮膚を切って角質の塊を取り出す方法とレーザーで処置する方法があります。
切開して取り出す施術
注射針のような先端の細いものを使い皮膚を切り角質を取り出す方法、または皮膚を切開して塊をとる方法があります。このような手術は出血することも考えられますので、施術後に軟膏や抗生物質が用いられています。保険適用になり数が少ない場合は1回の治療ですべて除去することも可能です。
施術の対象になるものは鏡から30センチほど離れてみたときに顔の白いブツブツがはっきりわかるもの。これよりもサイズが小さいと除去するのは難しいので大きくなってから治療する場合もあります。
レーザー治療
顔のブツブツがひとつ、ふたつならそれぞれを切開して治療することは可能ですが、たくさんできた時は一気に処置できるレーザー治療があります。皮膚の表面にレーザーを照射してブツブツの部位を削り、角質の塊を押し出して取り除く方法で、施術は短時間で終了し、切開する手術と違い傷跡が残りにくいメリットがあります。しかしレーザー治療は美容外科クリニックなど、保険適用されないこともありますのでまずはカウンセリングで相談してみましょう。
ハトムギエキスを使ってみよう
漢方薬としても有名なヨクイン、通称ハトムギはイボの除去に大変メリットがあります。私たちの肌は加齢、紫外線、ストレスなど様々な要因で肌の新陳代謝が乱れてしまい、そのため古い角質が堆積されて肌荒れ、ニキビ、シミ、くすみなどのトラブル原因になります。また顔のブツブツを招く角質層のごわつきにもなりターンオーバーを整えることが肌のキメを整えなめらかな表面を作る基本になります。
しかしすでにできてしまった顔のブツブツ、治りにくいこのトラブルを改善するにはハトムギエキスが大活躍することをご存知ですか。ハトムギエキスは雑穀のハトムギの皮を除いた種子の部分で、肌の水分代謝を促進、老廃物を排出するなど肌の自然な回復力をサポートしてくれます。また抗炎症作用もあり顔のブツブツ対策にはとてもオススメなのです。使い方は以下の方法を参考にしてください。
サプリで摂取
ハトムギエキスが配合されたサプリメントやタブレットが購入できますので、体の内側から肌の働きを活性化して顔のブツブツ除去を行ってください。
ハトムギエキス入りの化粧水を使う
ハトムギエキスが配合された化粧水や乳液などスキンケアでもハトムギを使ったブツブツ対策が可能です。さらに年齢肌の働きを活性化するにはビタミン類を加えることも効果的なので、アンチエイジングケアにハトムギエキスを上手にプラスしてください。
杏仁オイルで顔のブツブツ予防しよう
アプリコットオイルは杏仁オイルとも呼ばれ、イボ対策にオススメのアイテムです。杏仁オイルは杏の種子から採取したオイルで中国では昔から漢方薬として利用されてきました。健康や美容効果が高く豊富に含まれているオレイン酸はアンチエイジングにもメリットが期待できます。
顔のブツブツ対策に良いといわれる理由は角化症を防ぐリノール酸が豊富に含まれているため。ほかの植物系オイルと比較してもブツブツに良い成分バランスが高く、除去と予防に効果を発揮します。使い方は次のポイントを参考にしてください。
アプリコットオイルでマッサージ
洗顔後、顔全体にアプリコットオイルを伸ばしてマッサージしましょう。とくにブツブツ部分は丁寧に摩擦を繰り返し血行改善も意識すること。
抗酸化作用が高いので目尻のシワ予防などにもオススメです。
化粧水の後の保湿
化粧水で肌に水分を補ったら仕上げにアプリコットオイルでしっかり潤いをキープしましょう。べたつきが気にならないよう少量を薄く伸ばして使うことがコツです。
まとめ
- 年齢とともに顔にできるブツブツは老け顔に見える原因。
- ブツブツの正体は稗粒腫という脂肪の塊。
- 取り除くにはピーリングとスクラブがおすすめ。
- 予防には保湿ケアで肌のコンディションを整えることも大切。
- 即効性のある病院での治療も検討してみよう。
- イボの除去に効果が期待できるハトムギエキスの使用も◎
- 角化症を防ぐリノール酸が豊富な杏仁オイルは、除去・予防に効果を発揮する優秀アイテム。
顔のブツブツはスキンケアのモチベーションが下がる原因です。さらっとキメの細かい美肌を作るためには丁寧なケアを諦めずに続けることが大切ですね。