40代の乾燥肌の悩みを解決するドライブラッシングの効果とは?
40代になり乾燥肌の悩みを抱える人の数はぐんと増加します。その理由は年齢とともに肌の潤い成分がなくなることや、肌の保水力が低下して長時間しっとり感が続かないことなどに原因があります。
40代の肌は30代よりもさらにデリケートになり女性ホルモンの分泌量が低下するため、肌のコンディションが不安定になることが増えてきます。乾燥肌は年齢肌のトラブルにもとても多い症状、効果的に改善する方法としてドライブラッシングというスキンケアのコツがあります。どのような方法で行うのか、またドライブラッシングの効果について詳しくご紹介しましょう。
ドライブラッシングとはなに?
ドライブラッシングとは乾燥した肌にブラシをあててマッサージする、ボディケアのひとつとして始まった方法です。ボディブラシを使い背中を洗ったりひじや膝をこすり肌を柔軟にすることがありますが、この要領で顔をブラシでこするスキンケア方法です。
40代の乾燥肌スキンケアは化粧品で肌に潤いを与えるお手入れがとても多いと思います。しかしこれだけでなく肌を優しく刺激して新陳代謝を活性化することで老廃物を排出することもアンチエイジングに効果をもたらすと考えられています。
そもそもドライブラッシングでボディケアをする場合は、シャワーや入浴前に行い乾燥肌を摩擦することがポイント。心臓に向かって足の先端や手のひらから徐々に中心に向かうようにドライブラッシングをしていきます。このお手入れ方法は年齢肌を元気にする働きがありますので、ボディだけでなく定期的な顔のお手入れにも活用できます。
乾燥した肌をこするのは日本で昔から行われている「乾布摩擦」に似ている点も。ドライブラッシングで期待できる効果を理解して40代乾燥肌のスキンケアにぜひ取り入れてください。
リンパ腺の流を刺激して肌の老廃物を流しやすくする
リンパの流れが良くなるという表現はサロンやマッサージなどでよく聞かれますが、リンパとはそもそも何か詳しく知らない人も多いでしょう。人間の体全体には血管が張り巡り栄養や酸素を常に運んでいます。これと同様にリンパも血管と同じく体中を走り、リンパ液は体内の老廃物や余分な塩分や水分、ウイルスなどを回収する役目を持っています。
またリンパは異物が血管に入らないようにする免疫機能を持ち、体内の細菌や異物がリンパ管を通ってリンパ節に流れ処理されています。リンパの流れを活性化するためには運動したり、水分補給、女性の場合は冷え性を改善するなど、常にリンパ腺の流をスムーズにすることが健康にも欠かせない大切なポイントなのです。
顔にもリンパ腺が走り、流れが鈍くなると顔のむくみやニキビ、老化などが進みやすくなり、肌の栄養や水分不足を招き乾燥肌になります。年齢とともにリンパの流れが悪くなるため40代乾燥肌のスキンケアではリンパマッサージなどが推奨されることも。ドライブラッシングは皮膚のすぐ下を走るリンパ管を刺激して正常な流れに改善する効果があり、自然な肌のデトックス機能を活発にしてくれます。
なんとなく肌のくすみが目立つ、たるみが気になるという場合はドライブラッシングでアンチエイジングをはじめてみませんか。リンパの流れが悪くなると肌には次のようなトラブルが目立ちます。
リンパの流れが悪くなると起こる肌トラブル
- 肌のトーンが暗くなる
- 透明感が減る
- フェイスラインがすっきりしない
- 目の下のクマができやすくなる
- しっとりしない
古い角質を綺麗にはがす効果
40代の乾燥肌を改善するスキンケアでは角質ケアも忘れてはいけない大切なポイントです。肌の老化を招くといわれるターンオーバーの乱れは、知らない間に起こり自覚しないまま老化現象へとつながっているのです。
皮膚は一番外側の表皮から真皮、皮下組織と3つの層から構成されていますが、表皮をさらに細かく分けると一番上の角質層をはじめ4つの層に分けることができます。表皮の一番下にある基底層で新しい細胞が作られ一番上に押し上げられるまで約2週間。さらに角質層まで上がってくる期間が2週間、核がない古い角質層は自然と剥がれ落ち新しいものに交代するまでにトータルで28日。
しかしターンオーバーの乱れが顕著に表れる40代になると通常のサイクルが40日以上かかる場合もありますので、皮膚に残った古い角質層はあらゆる肌トラブルの原因になってしまいます。
たとえば肌のくすみ。ファンデーションの色のトーンを徐々に明るくしている人はくすみが進行しているサイン。肌の色を整えるためにはターンオーバーを活性化して古い角質層をきれいにはがすことが必要なのです。ドライブラッシングは角質層をはがし新しい皮膚細胞を作る効果があり、続けてドライブラッシングを行うと肌が乾燥した状態でも柔軟になるという声もあります。
毛穴の汚れや開き毛穴が改善される
40代の乾燥肌の悩みはかさつきや肌の赤み、小じわだけでなく、皮脂の過剰分泌により毛穴の黒ずみが目立つこともあります。乾燥肌は肌本来の自然の働きにより皮脂が多く分泌されて肌を潤す働きがありますので、乾燥肌は脂性肌と一見間違えてしまうこともあるでしょう。
年齢肌は部分的に乾燥したりべたつきがあるなどお手入れが面倒になる特徴も。またたるみや肌のハリがなくなる40代は毛穴が涙型に広がりさらに汚れが入りやすくなるデメリットもあるのです。
ドライフラッシングは毛の先端が毛穴に入り込み、洗顔だけでは取れない汚れもかきだし肌の透明感アップになるでしょう。またしっかり汚れが落ちるため化粧品の保湿成分が皮膚に浸透しやすくなり、効率的なスキンケアができることもメリットに感じるはずです。
毛穴の汚れを改善する人気の毛穴パック。40代の乾燥肌には一時的な効果をもたらす場合もありますが、肌のうるおいが少ないため粘着度の強いパックは刺激になることも。毛穴の汚れをとるドライブラッシングを行い、毛穴を引き締める保湿ケアをすれば全体的な肌のツヤや輝きが改善されるでしょう。
ドライブラッシングのスキンケアの手順について
40代乾燥肌のスキンケアにオススメのドライブラッシングは、基本的に使用するブラシはボディと顔は違うものなのでご注意ください。顔は刺激を与えすぎないようにマッサージ効果を出すために、とても柔らかい毛のフェイスブラシがオススメ。洗顔用のブラシだと毛先がとがり肌を傷つける恐れもありますので、メイク用の柔らかいブラシがオススメです。
ドライブラッシングをやるタイミングは朝メイクする前や洗顔前。ブラシを当ててアゴの先端からオデコに向かうようにくるくる優しくマッサージ、そして目の下や口周辺は皮膚が弱いので無理に力を入れないように注意してください。リンパの流れに沿ってブラシで刺激を与えることがコツ。顔の下から上、中心から外側に向かいながらブラッシングして、最後は耳の付け根から首の両サイドに沿って鎖骨に向かってマッサージしてください。
ドライブラッシングが終わったらいつも通りに洗顔して化粧水と乳液で肌を整えてください。朝のドライブラッシングは肌の血行を改善しとても元気なイメージを周囲にアピールできます。化粧水の浸透性も高まりメイクのノリも長時間続きますし、乾燥肌対策にも良いでしょう。フェイスブラシを選ぶ際は次の点を比較しながら自分の肌に快適に感じるものを選んでください。
フェイスブラシ選びのポイント
- 手の甲にあててチクチクしないもの
- 毛先の長さが揃っているもの
- 水洗いできるブラシ
- 天然毛の柔らかいタイプ
ドライブラッシングの注意点について
ドライブラッシングは角質ケアやリンパの流れを活性化する効果などがあり、乾燥肌の免疫力を高くするメリットもあります。ターンオーバーが低下する年齢肌の刺激としてあらゆるメリットがあるものの、やり方を間違えてしまうと肌に負担をかけるのでご注意ください。ドライブラッシングをする際は必ず次のポイントを意識して肌に優しく続けることが大切です。
- ドライブラッシングの後に肌がピンク色になること。赤みを帯びてしまうのは力を入れ過ぎている可能性があります。
- 敏感肌は肌の状態がよい時に行ってください。ニキビやヒリヒリ感がある時はブラシの毛先がさらに刺激を与えるため使用しないことが大切です。
- ブラシを清潔に維持して使いましょう。乾燥した肌にはホコリや古い角質、皮脂などあらゆる汚れが付着していますので、ドライブラッシングをしたら必ずブラシを洗うこと。またメイクをしている場合はクレンジングをしてから行ってください。
- ドライブラッシングはマッサージのようなスペシャルケアと同じなので、毎日やらずに週に2回程度を限度にしましょう。疲れた肌のお手入れやパック前の下準備としてドライブラッシングするのも良い方法です。
まとめ
- ドライブラッシングとはブラシで顔をこするスキンケア方法で、年齢肌を元気にする働きがある。
- ドライブラッシングにはリンパを刺激して流れを良くする効果が期待できる。
- 古い角質がはがれ、ターンオーバーが活性化されるのもメリット。
- 洗顔だけではとれない汚れがかきだされ、肌の透明感がアップ!毛穴を引き締めるケアをプラスするのがおすすめ。
- 柔らかい毛のフェイスブラシを使い、リンパの流れに沿ってブラシで刺激を与えることがコツ。
- ドライブラッシングは週に2回程度、肌の調子がよいときに清潔なブラシを使って行うことが大切。
40代の乾燥肌は体の老化とともに肌にも老いが少しづつ表れてきます。鏡を見るたびに発見する小じわや肌のくすみ、かさつきなど、化粧品の効果をもっと実感するためにもドライブラッシングで肌を元気にしてみませんか。