目の下のしわをスピーディ・安全に目立たなくする方法
目の下のしわは私たちが肌の老化を現実的に受け止めるサインのひとつ、最初はほとんどわからず気がついた時にはとても老いた表情に見えてしまう厄介ものです。目の下のしわは加齢以外にも紫外線、刺激の強い化粧品、食生活、睡眠不足、ストレスなど複雑な要因が重なってできるもの。目の周辺は皮膚が薄いため乾燥しやすい点もしわ対策で忘れてはいけないことです。
こんな目の下のしわですが、あらゆる改善策がありますのでスピーディで安全にできるオススメの方法についてご紹介したいと思います。目の下のシワ対策は即効性がある方法と時間をかけてじっくりケアする2種類がありますので、それぞれの特徴を理解して最適な方法で実践してください。
美容クリニックで目の下のしわ取りをする
目の下のしわをできれば早く取り除きたいという場合はクリニックでしわ取りする方法があります。即効性がありますが肌に負担がかかる施術もあるため慎重に判断し、クリニックでカウンセリングを受けてから行いましょう。ではクリニックで行っているしわ取りについていくつかご紹介します。
レーザー治療
レーザーでしわ取りというのはクリニックでも最も多い方法で、しわが形成される皮膚の一番外側をレーザーで施術する方法になります。細かいレーザーの光を目の下のしわに照射してコラーゲンなどのハリ成分を内側から活性させるメカニズム。またレーザーで肌がダメージを受け強制的に肌のターンオーバーをおこすこともしわ改善の効果につながります。新しい肌細胞が作られるとコラーゲンやエラスチンなどのハリと弾力成分が増え、目の下の細かいしわが目立たなくなります。
ボトックス
はっきりわかる目の下のしわや深く刻まれたしわ対策にメリットが多いボトックス。薬剤を皮膚に注入して筋肉をリラックスさせしわをなくしていく方法です。
ボトックスはボツリヌス菌という菌の働きを使ったもの。この菌は皮膚を麻痺させてしわに働きかけるのですが、ボトックスの効果は永遠ではありませんので、半年~1年ほどで効果が消えてしまいます。
美容注射
目の下のしわだけでなくくまやたるみも改善するしわ取りの注射。自然由来の成分を配合したもので皮膚の薄い目の周辺の血行を促進、弾力回復、目の下のむくみ改善などの効果が期待できます。
施術は日帰りでダウンタイムもないことが手軽にできるしわ治療ですが、効果は永久ではありませんので通院しないといけません。色々なタイプの美容注射がありますので肌の症状に合わせて選んでください。
アイクリームで目の下のしわにアプローチする
クリニックで施術を受けるのは抵抗がある人は目の下のしわをピンポンとでケアできるアイクリームの使用がオススメです。即効性はありませんが安全でしかも化粧水などの基礎化粧品だけよりももっとスピーディに目の下のしわに働きかけることが可能です。
アイクリームは次のポイントを覚えておくと活用しやすくなります。
使う順番について
様々な化粧品があるなか、たくさん揃えても使う順番が間違っていたら効果が半減することもあるでしょう。アイクリームは製品によって使い方が異なりますので、まずはメーカー推奨の用法を守ってください。基本的には乳液の後に使うのが一般的。アイクリームには油性成分が含まれているので、最初に化粧水などさらっとするものをつけてから使い、最後に仕上げの美容クリームを使いましょう。
効果を引き出す使い方
目の下のしわは皮膚が薄いところにできるものなので、あまりこすったり刺激を与えてスキンケアをするのはオススメではありません。アイクリームをつける時も慎重に、美容成分の働きが十分発揮できるように意識してください。
まずクリームを手の甲にのせて体温と同じぐらいになるまで温めます。油成分がやわらかくなり伸びがよくなるためつけやすくなります。目の周辺につけるさいは上まぶたと下まぶたに数か所点置きして、軽く叩くようにクリームを伸ばしていきましょう。最後は指でクリームを抑えるように肌になじませ、しわが気になるところは同じステップを繰り返して重ね塗りしてください。
アイクリームの選び方
目の周辺はとてもデリケートなので選ぶときは刺激が少ないタイプ、添加物が使用されていないものなどがよいでしょう。そしてしわを予防するためには保湿成分やハリ成分が必要になりますので、必ず配合成分をチェックしてから購入してください。乾燥が気になる場合はコラーゲン、セラミド、アミノ酸、スクワラン、ヒアルロン酸などの美容成分がオススメです。
手作りでできるしわ取り対策
とても繊細な目の周辺は刺激の強いスキンケアグッズだとさらに乾燥を招き、肌細胞の老化が進行してしまいます。また高価な化粧品を買うのは抵抗があるという方にもよいのが自然な素材を使用した手作りのしわ対策方法です。クリニックで行う施術のような刺激はなく、高級なアイクリームを買う必要もないため、普段のスキンケアに違った効果を期待したい時にオススメです。
ココアのパック
パウダー状に砕いたコーヒー豆と同量のココアパウダーにはちみつを入れてペースト状にします。目の下のしわや首など老化が気になるところに塗布して15分放置します。軽くふき取りぬるま湯で綺麗に洗い流しましょう。
ココアのポリフェノールは抗酸化作用が高く肌細胞の老化予防になりはちみつの保湿効果が肌をしっとりさせます。
ココナッツオイル
食べても肌につけてもアンチエイジングになるココナッツオイル。目の下のしわには保湿効果が高く乾燥予防してしわが悪化しようにケアできます。ココナッツオイルはそのまま顔全体に伸ばし、やさしくマッサージしましょう。一晩肌につけたまま寝ても大丈夫ですし、洗い流して化粧水で肌を整えても効果があります。
ヨーグルトパック
乳製品はタンパク質やカルシウムが豊富で健康的な食生活に欠かせないもの。なかでも善玉菌が多い発酵食品のヨーグルトは美容効果が高く毎日食べている人もいるでしょう。このヨーグルト、食べ物として使わずスキンケアにも効果があることご存じですか。ヨーグルトに少量のはちみつを加え、もしあればローズウォーターも少量合わせて伸ばしておきます。目の下のしわ部分にこのパックを塗布して10分間放置してください。
ヨーグルトとはちみつの保湿効果でしっとりしてさらに善玉菌の働きで皮膚の常在菌のバランスが整います。
ブドウパック
ブドウにはアンチエイジングによいポリフェノールが豊富に含まれています。パックの作り方はブドウを5粒皮ごとよくつぶしてはちみつとヨーグルトを少量加えペースト状にします。顔全体に伸ばして10分ほど放置してぬるま湯で洗い流したら完了です。
ブドウはしわ対策に効果がありとくに年齢肌で困っている方にもメリット。肌細胞が老化するとしわだけでなくたるみやくすみなども気になりますので、ブドウが家にあるときはスキンケア用に少量残しておくと便利です。
マッサージでハリを取り戻す目の下のしわ対策の方法
目の下はしわだけでなく血行が悪く青白く見えたりくすみが目立つなど、顔のなかでも印象に残りやすい部分なのでお手入れは慎重になります。しわができるということは肌のハリがなく乾燥している状態。これを改善してシワを予防するためにはマッサージがとても効果的で、肌のトーンを赤くするメリットも期待できます。目の周辺マッサージは次の点に注意して行ってください。
オイル系のマッサージクリームを使う
目の周辺は皮膚がとても薄くダメージをうけやすいため、無理な摩擦を減らすためにはオイル系やクリーム系を使ってマッサージしてください。オリーブオイルなどでも代用できますので肌が敏感な方にオススメです。
マッサージのやり方
小さく円を描くように目の周辺をマッサージします。目の下は中心から外側に向かい、まぶたは強くこすらないよに注意して同様に内側から外側にマッサージ。目じりは少し目を吊り上げるようなイメージで頭部に向かってマッサージしてください。最後に目の周辺を指先を使ってポンポンと叩くように軽く刺激を与えて完了です。
マッサージ以外にも市販のアイマスクなどを使ってしっかり保湿することも良いでしょう。
食生活でアンチエイジングする
食べ物は体の細胞の働きに与えるメリットが多く、とくに美容効果を期待する場合は肌によい栄養素をたっぷり補給することが大切です。目の下のしわは加齢や乾燥、紫外線などのダメージなどがありますので、肌の働きを強化するためには次の栄養素を意識して摂取することがオススメです。
ビタミンE
アンチエイジングのコスメでよく使用されるビタミンEは活性酸素を取り除く働きがあり、細胞の劣化を予防してくれます。肌の働きを若返らせしわやたるみ予防になり、年齢肌のお手入れを効率的にしてくれるでしょう。オリーブオイルやナッツ類などに多く含まれています。
コラーゲン
肌のハリを回復する成分ならコラーゲンがオススメ。豚肉や鶏の手羽先などに多く含まれる成分です。しかしコラーゲンを多く含む食べ物はカロリーが高いものが多いためサプリメントで摂取することもよいでしょう。
セラミド
スキンケア商品だけでなく食べ物からも摂取できるセラミド。肌の水分を維持して保湿機能を高める効果があります。セラミドはわかめやひじきなどの海藻類、こんにゃくやしらたき、豆類にも含まれていますのでバランスよく食生活を続けることがしわ対策にもメリットになるでしょう。
まとめ
- レーザー・ボトックス・美容注射は即効性あり!ただし、効果が永久ではない点に注意が必要。
- アイクリームは目の下のしわをピンポイントでケアできる優秀アイテム。ただし、こすり過ぎに注意!
- ココナッツオイルやヨーグルトなど、ご家庭にあるものをスキンケアに活用するのもおすすめ。
- マッサージのときは摩擦を減らすためのオイルやクリームを使うのがポイント。
- 肌に良い栄養をたっぷりとることも大切。オリーブオイルやナッツ類などを積極的に食べよう。
目の下のしわは何もせず化粧水と乳液だけではどんどん悪化する可能性がありますね。上手にしわを目立たなくさせるにはそれぞれの対策のメリットとデメリットを考え、自分の肌環境に合わせてプラスするとさらに美肌に近づけそうです。