アメリカのスキンケア事情※日本との違いで驚くこと!
アメリカのスキンケアは日本との違いがあるのかなって気になったことはありませんか。有名な化粧品メーカーがアメリカには多く、最近は個人輸入して海外のコスメを使っている人も少なくありません。化粧品にもブームがありアメリカで流行っているアイテムといわれるとつい使ってみたくなることもあるでしょう。
そもそもスキンケアは世界各国で異なる事情があり、コスメ大国アメリカのスキンケアは日本との違いがあるのか知りたくなる点です。日本では当たり前に使っているものがアメリカにはない、逆に日本ではやらないようなことをアメリカではやってるという部分にターゲットを置いて詳しくご説明したいと思います。
欧米人と日本人の肌の違いを理解しよう
アメリカのスキンケアですが日本との違いがあるのは肌質が異なるために、仕方がない部分も色々あるようです。海外旅行に行って買ったローションを使うと肌がヒリヒリするという経験をされたことがある人もいるかもしれませんが、外国の化粧品は刺激が強いイメージがあります。スキンケアの違いを知る前に、まずは肌の違いについてご説明しますので、日本とアメリカのスキンケアが違うことを理解しましょう。
日本人の肌
肌はいくつかの層になって構成されていますが、日本人の肌は欧米人と比較すると表皮の厚さが2/3と薄くなっています。そのため紫外線やほこりなどの外部の刺激に弱いため、アメリカの化粧品だと肌に合わないということがよくあるのです。刺激から肌を守るために皮脂量が必然的に多くなる日本人の肌。欧米人と比べると20%も多く、幼少期に皮脂腺が発達するため子供のころからすでに肌質が異なっています。
欧米人の肌
欧米人の肌は日本人よりもキメが粗く表皮は日本人よりも厚い傾向がありますが、その下にある真皮層は日本人よりも薄いといわれています。真皮層にはヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなどの成分が存在していますので、欧米人の肌は肌の弾力を維持する繊維組織が不足する傾向があるのです。そのため同じ年齢でも欧米人のほうがシワだらけの顔になり、たるみが目立つ人が多いでしょう。これは真皮層の薄さが関係しているといえます。
化粧水を使わない?アメリカの保湿ケアについて
スキンケアは保湿が一番大切、この常識は全世界の人に共通することですがやり方は若干違うようです。アメリカのスキンケアで日本との違いとして注目したい部分が保湿の方法。日本では肌に水分を与えてクリームや乳液などの油性成分で潤いを閉じ込めることが美肌によいといわれています。しかしアメリカのスキンケアでは保湿の際に化粧水を使うことが少なく、洗顔後にいきなりクリームや乳液を使ってしまう人が多い傾向があるのです。
日本ではドラッグストアやスーパーでも手軽に購入できる化粧水、アメリカのスキンケアで化粧水を使うとなるとネットで注文するか、何件もお店をはしごして探すか、それとも高級コスメブランドで買うか、日本とはちょっと違った存在になっています。基本的なスキンケアの流れについてアメリカと日本のおおまかな手順を見ていきましょう。
日本のスキンケア
クレンジングをして洗顔。この後はすぐに化粧水で水分を与え乳液で肌を整えます。乾燥が気になる部分はさらにクリームや乳液の重ね付けをします。乾燥しやすい肌やアンチエイジングの場合は導入美容液を使い浸透性をアップさせることもあるでしょう。
アメリカのスキンケア
クレンジングをして洗顔、ふき取り化粧水で肌の汚れをとりデイクリームもしくはナイトクリームで肌を整えます。ボディローションのような乳液タイプだけを使う人も多く存在します。
洗顔が好きなアメリカのスキンケア
アメリカのスキンケアで日本との違いは保湿よりも肌の汚れを取るお手入れに力を入れている点です。肌にはほこりや皮脂、古い角質などあらゆる汚れが付着しますので毎日の洗顔はとても大切です。日本のスキンケアでもクレンジングと洗顔は基礎的な大切な意味がありますので、肌に負担をかけないように皆さん慎重にやっているでしょう。
アメリカのスキンケアではまずメイクを落とした後は電動ブラシなどを使いしっかり毛穴のなかから洗顔します。フェイススポンジなどもありますので手のひらだけでなくこのような洗顔アイテムを使い、肌の汚れを落とすことがスキンケアのメインになる傾向があります。
電動ブラシで汚れを落とした後はふき取り化粧水、そして美容液、クリーム。日本人の場合は摩擦を極力控えることでメラニン色素の働きを抑制し、くすみやシミを予防しています。アメリカの白人の場合はメラニン色素が日本人のように多くはありませんので、電動ブラシを使って洗顔しても不安はないのでしょう。さらにアメリカのスキンケアでは次の方法も日常的に取り入れられています。
スクラブ洗顔料を使う
洗顔料のなかに粒が入ったスクラブ洗顔料、使用方法を注意しないと日本人の肌には刺激になることもあります。アメリカではスクラブ商品が大変多く肌の表面をスムースにすることで美肌意識を高める傾向があります。
ピーリング
白人の肌は色素沈着が発生しにくいメリットがありますので、シミができてもピーリングで簡単に薄くすることが可能です。そのため市販のピーリング剤が人気があり、ローションタイプやパック剤などで定期的に美肌ケアを行います。
トナーをよく使い肌を引き締める
トナーの存在がよくわからないという人も多いと思いますが、日本ではあってもなくてもよいアイテムのひとつでしょう。アメリカではトナーが日常的に使用され、そこでも肌の汚れを取るためのケアが行われています。トナーとはふきとり化粧水のことで余分な皮脂やほこりなどの汚れを綺麗にふき取り、毛穴を引き締める収れん効果も期待できます。
日本のスキンケアでさほどトナーが使用されないのは、アルコールなどの刺激成分が含まれているので肌に負担がかかると考えられるため。アメリカのスキンケアでは日本人が化粧水を必ず使うようにトナーが手放せないという人も多く、日常的な化粧品として流通しています。化粧水を購入するよりもトナーのほうが種類が多く買いやすい背景もあるためでしょう。トナーとはどんな働きや使い方をするとよいか、スキンケアにプラスする際のコツを覚えておきましょう。
使う順番
トナーは洗顔後の肌をさらに仕上げとして綺麗にするためのふき取り専用化粧水です。そのため洗顔をしたら次はトナーをコットンにつけて肌をきれいに拭き取ります。
トナーの役目
トナーを使う必要があるのかどうか、きっと迷う人は多いはず。トナーは肌に残った古い角質や毛穴の汚れなどを取り除く作用があり、洗顔だけでは取れないものもトナーが綺麗にしてくれます。
使い分けること
トナーといっても種類は様々。角質を除去するタイプや毛穴の汚れ専用、また収れん効果が高いタイプなどあらゆる用途があります。なかには洗顔料にトナーの成分を配合して作られたタイプもありますので、アメリカのスキンケアでは保湿ケアをする前の準備としてトナーが普及しています。使い分けるときは必ず肌タイプに合わせて選ぶことが大事です。
植物由来成分のコスメが多い
アメリカのスキンケアで日本との違いは植物由来の成分を使用したコスメが市場にとても多く流通していることです。日本では入手が困難な材料もアメリカなら簡単に揃うことも背景にあるためで、とくにフルーツやハーブなどのエキスを使用したナチュラルなコスメは人気があります。
アメリカの映画やドラマを見ると、女性が顔にキュウリのスライスを貼り付けているシーンがあるでしょう。このように家庭にあるものを使ったスキンケアもアメリカの特徴で自然な美肌成分を上手に生かしています。スキンケア商品の原材料としてもよく使用されるものに以下のアイテムがあります。
ココナッツ
ココナッツエキスはビタミンEが豊富で抗酸化作用が高くアンチエイジングにピッタリ。ココナッツのトロピカルな香りが好きな人には香りで癒しにもなるでしょう。
ローズエキス
バラから抽出したエキスで作るローズウォーターのように化粧品の保湿としてローズ関係は人気があります。ローズエキスは女性ホルモンを活性化する働きがありますので肌環境を整えて健康的に維持できます。
緑茶成分
緑茶ブームは欧米諸国に広がっています。食べ物だけでなくアメリカではスキンケアにも人気がある成分で、緑茶のビタミンCは美白効果やアンチエイジングに使用されています。手作りコスメとしても緑茶を使った方法が色々紹介されていますので、緑茶本場の日本でもぜひスキンケアにプラスしたいアイデアといえるでしょう。
アメリカのスキンケアを取り入れる際の注意点とは
アメリカのスキンケアは日本との違いがあるのは肌質のためです。しかしそれだけでなく肌の働きは生活習慣や気候も関係していますので湿度が高く四季がある日本はそのような背景を考慮してスキンケアをすることが大切です。でもアメリカのスキンケアでもぜひ取り入れたい商品やお手入れ方法がありますので、トライするときには次の注意点を意識して肌に負担がかからないように行ってください。
アメリカの化粧品は肌チェックをしてから使うこと
アメリカだけに限らず海外ブランドのコスメは肌に刺激が強い場合もありますので、人気やブランド名だけでなく必ず自分の肌に合うものを選んで使ってください。有名なブランドは日本のデパートにも入っていますので、美容部員の方にアドバイスしてもらうとよいでしょう。
保湿は化粧水を使うこと
アメリカのスキンケアはクリームだけで保湿する人が多いのですが、表皮が薄い日本人の肌には水分補給がどうしても欠かせません。クリームだけ、乳液だけにしたい場合はオールインワンゲルなどワンステップのスキンケアもありますので、必ず水分を肌に補うことは欠かさず行いましょう。
刺激の多いケアは要注意
洗顔ブラシ、スポンジなどは肌を摩擦してしまいます。欧米人は表皮が厚いためブラシ洗顔をしても日本人の肌のようなダメージは少ないといえます。電動ブラシなどを使う場合はできるだけデリケートに使用し、毎日でなく週に2~3回程度の頻度が安心です。
まとめ
- 日本人の肌は欧米人に比べて表皮が薄く、皮脂量が多い傾向にある。
- 日本ではスキンケアの最初に化粧水を使うが、アメリカでは化粧水を使わない人が多い。
- アメリカのスキンケアでは保湿よりも肌の汚れを落とすことがメインになる傾向がある。
- アメリカではトナーを使い、日常的に古い角質や毛穴の汚れを落とすケアが行われている。
- アメリカではフルーツやハーブのエキスを使ったコスメや、家庭にあるものを使ったスキンケアが人気。
- アメリカのスキンケアを取り入れるときは、違いを理解しながら肌に合わせて使うことが大切。
アメリカのスキンケアは日本との違いがありとても興味的なことが色々あります。どこの国の女性も皆さん同じでシミやシワ、ニキビなどの肌トラブル対策はとても面倒なものです。自分の肌に合わせて快適なスキンケアをすることが一番大切なのでしょうね。