ニキビケアの基礎講座・予防効果が高い普段のお手入れ方法
ニキビケアは自己流で間違って続けてしまうと綺麗に治らないだけでなく、いつまでもニキビ肌が続きスキンケアがとても厄介になります。ニキビやニキビ跡がない美肌を目指すためには毎日のスキンケアが大切なカギを握っていますので、ニキビができやすい人はお手入れ方法を見直すよいチャンスになるでしょう。
ニキビを綺麗に治すのは決して楽ではありませんが、できないように予防するのは難しいことではありません。今までのスキンケアに何をプラスするか、そして生活習慣からアプローチすべきことなど、トータル的なニキビケアをこれからスタートしましょう。
ニキビケアでおすすめの方法・肌別に知っておきたいポイント
ニキビケアは毎日のお肌のお手入れ方法がとても大切、しかし皆さん肌タイプは違いますので効果的な方法があってもすべての人にメリットが十分に感じられないこともあるでしょう。そこでピンポイントのニキビケアでおすすめの方法、肌別の注意点についてご紹介しましょう。
乾燥肌
ニキビは脂性肌にできるものと勘違いする人が多いなか、乾燥肌も皮脂が不足して過剰な皮脂分泌がニキビ原因になります。ケア方法のコツはたっぷりと保湿すること、肌の内部からしっかり水分補給ができるようにビタミンC誘導体やコラーゲンなどが配合された保湿化粧品がおすすめです。
脂性肌
ニキビが最もできやすい肌タイプ、過剰な皮脂が毛穴の詰まりになりアクネ菌が繁殖しやすい状態です。脂性肌は過剰な洗顔を控え余分な皮脂だけを取り除くことを意識してください。
スキンケアでは保湿が基本、さっぱりタイプの化粧水などを使いべたつきを減らして肌の奥から保湿をしましょう。
混合肌
脂性肌と乾燥肌が混在する厄介な混合肌は部位に合わせて保湿をする必要があります。洗顔するときに皮脂が多いTゾーンだけに洗顔料を使いほかの部位はぬるま湯洗顔にすること。乾燥しやすい部分はミストで保湿するなど、全体的に肌の統一感を出すことがコツになります。
敏感肌
バリア機能が弱い敏感肌は刺激の強いニキビ化粧品はできれば避けたいところ。スキンケアのコツは刺激を最小限に抑え肌に合った保湿化粧品を使うことが大切です。室温や洗顔時の温度なども慎重に判断して肌の負担を減らしましょう。
ニキビケアの洗顔ポイント・洗顔料と洗顔方法
ニキビケアの洗顔はとても大切なポイントになりますので、ニキビ予防のための洗顔とニキビ肌の洗顔についてご説明したいと思います。
予防効果の高い洗顔のコツ
ニキビはつくらないことが大切。そのためには毎日行う洗顔が重要になります。予防する際はしっかり肌の汚れを落とし保湿を心がけてください。予防のための洗顔は肌を清潔に維持して余分な皮脂を落とすことが目的。洗顔回数は1日2回、使用する洗顔料は肌タイプに合わせて保湿成分が配合されたものだとなお予防効果によいでしょう。
洗顔するときは泡立てネットを使いたっぷり泡を作り優しく洗顔してください。仕上げの保湿は化粧水と乳液で肌を整えること、洗顔時は手やタオルを清潔に保ち余計な雑菌が肌に付着しないようにしてください。
ニキビ肌の洗顔のコツ
ニキビがあるときは摩擦しないで洗顔することがまず大事、スクラブ洗顔料やアルコール入りなど刺激の強い洗顔料は避けてください。摩擦しないで毛穴の汚れを取るためには、蒸しタオルであらかじめ毛穴を少し開いておくとよいでしょう。
使用する洗顔料は無添加のニキビ用石鹸や保湿効果が高いタイプがオススメ。たっぷり泡を作り肌にくるくると馴染ませるようにして洗います。
最後にぬるま湯でしっかり石鹸成分を落とし綺麗なタオルで顔を抑えるようにして拭き取ってください。
ニキビ肌の洗顔は最後の保湿がさらに大切なので、抗炎症成分が配合された薬用化粧水など肌の状態に合わせメリットが多いタイプを使ってください。
ニキビの洗顔後のケアで意識するとよい3つのこと
ニキビケアの洗顔はとても大切なので、毎日しっかり汚れを落とし毛穴からスッキリさせないといけません。しかし肌が清潔になるだけではニキビ肌のお手入れは完璧ではなく、洗顔後のケアも合わせてトータル的なニキビケアが大切です。そこで洗顔後に意識するべき3つのポイントを見ていきましょう。
化粧水と乳液の保湿
ニキビ肌は乾燥しやすい、もしくは皮脂が過剰に分泌される2つの共通点があります。肌表面の状態でなく大切なのは肌の内側、インナードライ肌のように外と内側が真逆なタイプもありますので、洗顔後はしっかり保湿するために化粧水だけでなく乳液も使ってしっかり油性成分の膜を貼ってください。
肌から水分が蒸発しやすいニキビ肌は潤いを長時間維持するお手入れが大切です。
有効成分を使う
ニキビ肌に良い抗炎症作用がある化粧品やシミ予防の美白有効成分など色々なタイプがありますので、洗顔後のケアは目的に合わせた有効成分を使うと美肌ケアにもメリット。化粧水は種類が豊富にありますので、刺激が少ないタイプを選ぶことが大切ですね。
パッティングで刺激しないこと
ニキビケアで洗顔後にやるべき基本はなによりも保湿が大切です。パッティングをして肌に負担をかけるとニキビの炎症が悪化することもありますので、しっかり美容成分を浸透させるためにはハンドプレスでおさえこむようにしてつけましょう。
また年齢肌で働きが低下している肌の場合は、導入美容液などを使い効率的な保湿ケアをすることもオススメです。
思春期ニキビのケアで大切な4つのポイント
思春期ニキビのケア、洗顔を繰り返すだけでは肌環境は変わりません。そのうちニキビがなくなるだろうと油断するのもとても危険。上手に思春期ニキビをケアしないと大人になっても消えないニキビ跡が残る場合や、シミのように色素沈着することもあるのです。そこで知っておきたいのが思春期ニキビのケアで大切な4つのポイントです。
洗顔のやりすぎはダメ
洗顔は1日2回、皮脂分泌が活発な思春期の肌はテカリやべたつきが気になりますが、洗顔のやりすぎは皮脂がなくなり乾燥する要因になります。朝と晩だけの洗顔でしっかり肌を清潔にしましょう。
刺激の強いニキビ化粧品は避けること
ニキビ化粧品のなかにはアルコールや雑菌成分などが配合された刺激が強いタイプもあります。ニキビ専用化粧品はニキビの治療で使うものではなく肌を整えるためのアイテムです。選ぶ時はかならず肌チェックをして肌タイプにぴったりあうものを選んでください。
睡眠時間をたっぷりとること
思春期のニキビは肌の働きだけでなく生活習慣がニキビができやすい肌を招く要因にもなります。とくに睡眠時間が不足すると皮脂腺が活発になりホルモンの働きも不安定になりますので、生理前のニキビができやすいこともあるでしょう。
ピーリングのやりすぎに注意
ニキビ跡や毛穴の汚れ対策に人気のピーリング。ドラッグストアで手軽に入手できるピーリング剤は肌に刺激がプラスされ皮膚の常在菌のバランスが変わってしまうこともあります。ピーリングをするよりも毎日コツコツと肌に優しい思春期ニキビのケアをしたほうが安全です。
大人ニキビのケアにオススメな美容成分について
大人ニキビは毎月繰り返し、悩み事やストレスを少し感じただけでもニキビができることがあります。思春期のニキビとは違い複雑な要因がからんでいる大人ニキビ、スキンケアにオススメの美容成分についてみていきましょう。
抗酸化成分
年齢とともに衰える肌のターンオーバー、ニキビ肌の回復を早めるためにもアンチエイジングを意識したスキンケアが必要です。ポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化物質は肌細胞を活性化しますので、大人ニキビができやすい肌にぜひプラスしたい成分です。
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は浸透性が高く保水力が弱くなっている大人の肌にメリットがあります。また紫外線による刺激をブロックしシミやソバカスなどを予防する働きもありますので、ニキビ跡のケアにもよいでしょう。ビタミンCはサプリメントで補給するとさらに肌の働きにも効果がでやすくなります。
保湿成分
ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分は年齢肌の潤いバランスを整えるために欠かせない成分。乾燥肌やオイリー肌は皮脂分泌が不安定になるため、毎日のスキンケアは保湿をターゲットにして続けてください。
ニキビによい成分
ニキビの痛みや炎症など、不快な症状を抑えるためにはグリチルリチン酸やアクネ菌を殺菌するサリチル酸もオススメです。刺激が強いかどうか必ず肌チェックしてから使いましょう。
ニキビケアの食べ物で積極的に選びたい4つのアイテム
ニキビケアは食生活からもアプローチして肌の働きを整えることが大切です。そこでおすすめしたいニキビケアをサポートする4つのアイテムについて見ていきましょう。
豆類
レンズ豆、ひよこ豆に多く含まれる亜鉛は肌の治癒力を高める働きがあります。大豆はイソフラボンの働きにより女性ホルモンが活性化されるので生理前のニキビ対策にもよいでしょう。
サーモン
サーモンに含まれるオメガ3脂質は血液中のコレステロールを抑え、さらに肌の潤いを維持し柔軟な肌にする効果があります。チアシードもスーパーフードとして注目されていますが美容にとてもメリットがあります。
ヨーグルト
発酵食品は胃腸環境を整え体内の老廃物を排出する働きがあります。便秘しがちな人や胃腸が弱い人はヨーグルトや納豆などの発酵食品を積極的に食べましょう。納豆はコストも安く食物繊維も多いので美容効果が抜群です。
緑黄色野菜
ブロッコリーやセロリー、キャベツ、ホウレンソウなどの緑黄色野菜は食物繊維が多くダイエットにもぴったり。また肌の栄養となるビタミンやミネラルを豊富に含んでいますのでサプリメントを飲むような栄養バランスがあります。野菜を一度に何種類も食べるのが大変な時はスムージーや野菜ジュースを活用するのもオススメです。
まとめ
- ニキビケアは保湿が基本。肌質に合った化粧品で肌の奥から保湿を。
- 洗顔料は無添加のニキビ用石鹸や保湿効果が高いものがおすすめ。
- 洗顔後は化粧水だけでなく乳液も使って潤いをキープ。導入美容液を使うのも◎
- 思春期ニキビは洗いすぎ・ピーリングや刺激の強いニキビ化粧品に注意!
- 大人ニキビは抗酸化成分やビタミンC誘導体、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分でケアするのがポイント。
- 豆類やサーモン、ヨーグルトや緑黄色野菜を毎日の献立に上手に取り入れよう。
ニキビケアは一日では完成しませんので、毎日のスキンケアを見直してニキビ肌によいお手入れや化粧品などをプラスすることが重要ですね。また生活内で改善できることも積極的に始め、肌力を強化していつまでも美しい肌を維持しましょう。